うつ病かもしれないと病院を受診した場合、医師は慎重に問診や検査を進めてうつ病かどうかの診断をします。うつ病の診断にはマニュアルが用いられ、検査結果、医師の経験と知識などを含めて総合的に判断されます。病院へ行く時には、うつ病かもしれないという覚悟を持って行く場合も多いですが、実際に診断結果を聞くとショックを受けてしまうことも多いです。もし、うつ病だと診断された場合には、そんなはずはないと否定せずに、これは治療が必要な病気なんだと認識することが重要になります。辛い症状は自分のせいではなく病気のせいなんだと向き合うようにします。また、うつ病になりやすい人の特徴として生真面目という性格が関係していることもあり、ついつい自分が悪いと考えてしまいがちな人が多いです。しかし、年々患者数が増えており、今や普通の病気の一つとなったともいえる病気にたまたまかかってしまったという程度に考えて、医師と治療に臨んでいくことが大事になります。加えて、すぐに治る病気ではなく、再発もしやすいのですが、必ず治る病気だと考えて焦らないことが重要です。早い回復を願うのであれば、医師の指示をきちんと守るのが鉄則になります。勝手に薬を減らしたり、やめたりするのは厳禁です。医師との対話も治療の一環と考え、しっかりとコミュニケーションをとっていくことが重要になります。もし、診断や治療方針に納得がいかなければ素直に伝えることも大事ですし、それが解消されない時にはセカンドオピニオンを考慮することも有効です。信頼できる医師のもとで治療をスタートさせることが何よりも肝心になります。さらに、考え方を変えればなんとかなるのではと考える人もいますが、うつ病は病気なのでこのまましておいてなんとかなるものではありません。気の持ちよう、薬などを飲むと本当に病気になってしまうなど周囲からは言われるかもしれませんが、それに惑わされることのないようにすることが重要です。うつ病かどうかの診断はもちろん、治療が必要かどうかは専門医にしか判断できませんから受診時には目の前の医師のことを信頼して耳を傾けることが大事になります。